就職体験記:NCLEX合格後

アメリカ看護師就職レポート

既に合格体験記を書いてもらっていた青山さんが2008年2月から本格的にRNとして活躍しています。
合格してから就職活動をして、いざ現場で活躍するまでのお話を頂きました。(左の写真をクリックすると拡大できます)

 

NCLEX-RN合格後から就職まで

英語の勉強をしつつボランティアで現場を体験

NCLEX合格に向けて勉強していたころ、私はアメリカの病院の中がどうなっているのか知りたくてボランティアをしていました。ただどんな人達がどのように働いているのかを知りたかったのと同時に、アメリカの看護師がどのように働いているのかを見てみたかったのです。

NCLEX合格後しばらく英語の勉強をしつつ、ボランティアで知り合った病院のスタッフの協力のもと病院に履歴書を出してみました。その数日後、整形外科のフロアマネージャーから面接に来ないかと電話がかかってきました。私は何が起きているのか理解できず、たまたまボランティアも整形外科でしていたのでボランティアのことかと思っていたらRNとして働くための就職面接だったのです。

面接の練習も友達や学校の先生に手伝ってもらい、無事に終了。そして整形外科の新卒として日勤で働くことが決まりました。日本で経験があってもアメリカではないのであえて新卒としてのほうが安心できました。労働許可証の取得に時間がかかり、働き始めるまでに1年ほどかかりましたが、無事に去年の11月から看護助手として3ヶ月、そして今年の2月から新卒RNとしてスタートしました。

仕事開始後は?

良い仲間に囲まれてスムーズに現場で活躍

最初の3週間はプリセプターと一緒に患者さんの受け持ちをしました。そのあとは徐々に患者さんの数を増やしていきながらプリセプターと同じスケジュールで3~4週間働きました。分からないことがあるとすぐ質問できるプリセプターが近くにいたのでなんとか頑張れました。私のフロアのスタッフはみんな優しくいい人達で、質問したら丁寧に教えてくれるし、チャージナースやマネージャーも私を見かけると“大丈夫?”といつも声をかけてくれます。職場の人間関係には本当に恵まれていて感謝しています。

ボランティアから看護助手、そして正看護師と長い時間をかけてステップを踏んでいったので、働き始めたときにはすでに多くのスタッフのことを知っていました。人間関係は日本もアメリカも同じく大切だし、コミュニケーションも患者さん・ドクター・他のスタッフと取ることが重要です。そして英語力ももちろん必要で、微妙な言い回しで誤解を招くこともあるので日々働きつつ勉強です。

仕事のシフトなど、勤務形態は?

私の仕事は12時間シフトなので、朝7時から夜の7時半までで週3日です。

私はいつも準備や患者さんの情報収集のため6時半頃には病院に行って支度をするので、仕事の日は本当に朝から夜まで病院にいる感じです。申し送りは電話で録音されている夜のシフトから聞きます。Face to Faceではないので、申し送りを聞き終わった後に質問などがあるときは直接会って話します。

これは日勤から夜勤への申し送りも同じで電話を通して録音します。日本のように、8時や8時半からぴったり全員で仕事開始ではないので、このようなシステムが使用されているのと、時間を有効に使う為だと思われます。みんな大体7時5分前後に仕事に来るので、受け持ち看護師を探して申し送りをもらうことが難しいのです。

そしてチーム看護ではないのでチームリーダーもいません。チャージナースは全ての患者さんの状態把握とベッド調整、入院・退院管理などをしています。

その他にも日本との違いがあれば教えて下さい。

基本的にRNの受け持ちは5人まで・・・。

Californiaの法律で5人以上受け持ってはいけないようです。
RNとCNA(Certified Nurse Assistant)で患者さんのケアをします。CNAがバイタルサインのチェックや清潔ケア、リネンの交換、ナースコールの対応などをしてくれます。RNはMedicationとアセスメント、記録、ドクターのオーダーをとるなどが主な仕事になります。日本ではCNAがやっていることもRNがやっていたので、それで受け持ち5人じゃ楽かと思われますがそうでもないのが事実です。

やっと慣れてきたけれど、一人の患者さんに朝の薬をあげてアセスメントするのに時間がかかります。患者さんはみんな個室、一つの薬を出すのにもMedication roomに行って機械に自分のIDとパスワードを入れ、患者さんの名前・薬名・Dosage・何錠かを選んでやっと取り出せます。これは日本で働いていたときと大きく違うところ。薬局がパッケージにいれて朝・昼・夕などと分けてくれたりはしません。

そして患者さんの薬の自己管理はさせていません。家で飲んでいる薬は薬局で承認してもらってからRNの管理のもと与薬します。 この作業で10時すぎになってしまい、その後はドクターのオーダー確認と実施に入ります。私のフロアは整形外科、手術後の患者さんがほとんどなので、輸血のオーダーや薬の変更・ドレッシング交換などさまざまです。午後には手術後の患者さんの入院をとります。午前中に退院患者さんがいるときにはその準備をして退院させると、1日に合計で6~7人受け持つことに結局なります。このように時間は流れ術後のケアと他の患者さんのケアと記録をしているとあっという間に夜の7時になってしまいます。

最後に今NCLEXの勉強を頑張っている皆さんにメッセージをください。

諦めずに頑張ることが大切です。

仕事の日は忙しいけれど、休日にリラックスして楽しんでまた仕事に戻ります。患者さんとドクターの間に入り精神的に疲れることが多いけれど、それもこっちのRNの仕事。一つ一つ細かい説明とInformed consentも重要とされます。

責任が重いと感じることもあるけれど、それだけやりがいも感じます。患者さんが退院するときの感謝の言葉と笑顔をみると、大変だったけど頑張ってよかったと思えます。

基本的な看護は日本もアメリカも一緒だと思います。これからアメリカでRNになろうと思っている人達、道のりは楽ではなく時間もかかるものだけれど、諦めずに頑張ってください。

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